心を殺す能力

http://d.hatena.ne.jp/softether/20070324#p1
プログラミングが云々の話なんだろうけど、そういう畑に縁のない私は端から一般化できる話として受け取った。見出しには心を殺す能力と書いておいたが、心を殺すと言うよりは雑念を消す能力と言った方が通じるかもしれない。
何か作業をしているとき、ともすれば思考の一部プロセスが全く関係のない目的に使われている。作業的なものに特化している人というのは、こういう雑念を排除して行動できる能力を持った人と言える。
雑念を排除できない人というのは私がまさにそうなんだけれども、悩む必要のないポイントでふと手が止まったりする。あぁ時間の無駄と思うのだけど、雑念はどうしても消せない。それでもまだ経験的努力によって少しずつは克服できるものではあるが。
ここで雑念の消せない人のために少し弁護をしておくと、雑念がうごめいているというのは、普段からそれだけ思考のチャネルを持っているとも言えるから、それぞれのチャネルで僅かに感じる違和感などに心を傾けることが出来れば、ひらめきの機会がそれだけ増えるのだとも言える。これも一種の思考統御と言えそう。雑念は無意識下ではないのかという疑問もありそうだが、無意識ではないだろう。雑念と感じられた時点から意識の端に捉えられたということであり、あとは中央の舞台に引っ張り出してくるだけである。
無論これは一方が出来て一方が出来ないという排他的な論理ではないし、人それぞれということになる。そもそもタレント=天賦というものは替えることの能わない代物である。