マスコミってやっぱり引用が上手

この引用の巧さにはある意味感服した。

4月2日19時33分配信 時事通信
 埼玉県の上田清司知事は2日、さいたま市内で開かれた県新規採用職員就任式の式辞で、「自衛官の人は大変ですよ。分かりやすく言えば、いつも平和を守るために人殺しの練習をしている」と発言した。さらに「だから、われわれは『偉い』と言って、(自衛官を)ほめ称えなくてはいけない。頑張れ、頑張れと」と述べた。
 同知事は警察官にも言及し、「県民の生命や財産を守るという崇高な使命の下に、どうかすると人を疑ったり人を痛めつける練習をしなくてはいけない」とし、「(県職員は)そういう類と違って多くの方に喜びを与え、感謝され、自分もその喜びを感じることができる素晴らしい仕事」と続けた。

例の柳沢発言にしても、話の趣旨は違うのに、少し横路逸れて話をするとマスコミの非難フィルターにかかる。このフィルタリングは中共のネット巡回よりすごいかも。
この発言を、恐らくこの知事の意向に沿うと思われるような形で穏便に言い直すとどうなるか。
自衛官や警察官は、市民の安全を守るために時として暴力を行使しなければならないような危険な仕事を行っている。彼らが善良な市民を守るために体を張って行っている任務は賞賛しなければならない。しかし幸いなことに君たち県職員はそうした危険な義務までは帯びていない。権力の隔てがなく市民と接することができるのはこの職業の長所である。君たちは県職員であることの長所に喜びと誇りを感じ、これから頑張っていただきたい。」
こんな感じで如何でしょう。結構良い具合にまとまったと思うのだが。要するに、ものは言い様ということでございますね。
ま、お偉い様の方々は下手な例示や比喩を取りやめるのが賢明でしょうな。