ブログ論とか

そんな大それたことを私が語れるはずもなく。
何かとよく思うのは、かなりの文字数があるブログでも普通に読まれている点。きっこのブログなんてその典型か。私はあれだけの長さで私情をぶつけられるのには耐えられないなぁと思う。まぁそういう文章だけではないだろうが。
で、このブログ長文化と本の売り上げが上がってるのは同根の現象だと思う。その背景には、表現の易化による出版の大衆化がありそうな。これだけで済ますと簡潔すぎて手落ちが当然あるだろうが。
最近は新書ブームとか言いつつ、やっぱり内容の易化とかあからさまなウケ狙いとかは否めない。扶桑社新書とかラインナップを見て吹いてしまった。でも岩波中公とかも売り上げは上がってるのか。すると、大衆は馬鹿になった的なステレオタイプの結論は導き出せない。
気になるのは、文章がどんどん読みやすくなってきてるのではないかということ。文語文の時代の夏目漱石というほどではないが、後から見れば現在の現象というのは、その辺に原因があると結論づけられるのではなかろうかと。