古森義久 ”外交弱小国”日本の安全保障を考える〜ワシントンからの報告〜 第45回「中国軍拡への懸念、再び高まる」

軍拡にひたすら騒ぐ論調かと思いきや、それなりに妥当な論旨に落ち着かせている。
そりゃま、米国にとっちゃ懸念ももっともだが、やはり中国の目下の目標は台湾併合なのではないだろうか。ただ、上の記事でも懸念しているように、台湾制圧だけにしては軍備が華やかすぎるのも確か。ここは米国が台湾譲るぜって言ってしまえば中国の意図も分かってくるのではなかろうか、これは暴論だが。ま、中国が米国と並ぶかそれを超える覇権を握ることは当分ないだろう。何と言っても中国は成長途上だし、今後はバブル経済とその後の不況も経験していかなくてはならない。
それにしても、台湾が経済的に中国の支配に組み込まれてしまった現在、米国は台湾情勢にどう関与していくのだろうか。色々ニュースがあったような気もするが、あまり気に留めていなかったので再び情報を集める必要があるか。

衛星破壊について触れなかったのでもう少し。
衛星破壊が行われた当初は米国を怒らせるだけでメリットがないように見えた。だが、米国の機動力を奪い、侵攻能力を減じるためと言うなら意図が分からなくもない。中国の軍事的動静は米国から干渉を受けないようにするため、その先には独裁権力の保持という野望があるように見えなくもない。