はてなブックマークの衆愚性

ネットでやりとりされるネガティブコミュニケーション
ある学生の会話。
A「あの先公うざいよねぇ」
B「あー、うざい。」
C(そんなに鬱陶しくはないなぁと思いつつ、)「そうだよねぇ。」


ぶくま始めだして一週間程度の私が言うのも何だが、ソーシャルブックマークの総本山たるはてなブックマークにはこれと似たようなネガティブな衆愚性があるのではないかと思った。先生を取り巻く学生の否定的な空気と同様に、特定のブログ発言者を取り巻くネガティブな空気というものがある。そして、ネガティブコメントを寄せる人の中には、そうした空気に引きずられているような性質の人もいるのではないだろうか。
今までにもブログの世界には炎上という現象はあったが、ソーシャルブックマークはプチ炎上を頻繁に起こすハブとなっているようなきらいがある。それは、ブログにコメントを書き込むよりも間接的である点で筆者に優しいのかもしれないし、プチ炎上がガス抜きの役割を果たしていることも否めない。だが、日本のネット世界をリードしてきた感もあるはてなが単なる衆愚ツールになりかけているのを見るとき、少なからず失望の念を感じる。そうした衆愚ツールとなり果てないように、運営側=はてなが上手く誘導をかけていく必要はあるだろう。それは抽象的に言わざるを得ないが、はてながネット大衆をコントロールするという意味合いではなく、not衆愚という形でツールを再定義していくはてな側の努力であろう。そして、少なからずの人々が望んでいるネットの未来とはこの先に見えてくるものではないだろうか。