日本は邪魔者

6か国協議参加国は2005年9月、北東アジアの「恒久的な平和体制」について、朝鮮戦争を戦った南北朝鮮と米国、中国の「直接の当事者」が協議することで合意している。だが、4者のメカニズムが今後軌道に乗れば、6か国協議から事実上独立した形で動く可能性があり、朝鮮半島の和平問題で日本やロシアが置き去りにされる可能性も出てくる。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070626it04.htm

この際、要らないノイズを消してしまおうということなのでしょう。北朝鮮が暴発しそうな場面においては日本は二番目に危険にさらされる地域であり、また北朝鮮の動乱を国際的に鎮めようとするような場合、日本は米軍最前線であると同時に最も重要な金づるである。ま、そういう意味において日本は加えざるを得なかったのでしょうし、逆に現段階になると彼ら四国で鹿ヶ谷の密談をかわす準備が十分に整ったこともあり、退場していただこうかという運びになったのではないかと思うものであります。
ついでに言うと、ロシアを排除するのも本来的意味においては不自然。というのは、キム親子はロシア人だからだ。この意味において、北朝鮮体制自体が危うい局面ではロシアも受け皿的に必要とされていたわけだが、もはや現段階ではこれも必要なしなのだろう。
とすれば、北朝鮮体制に関する情勢はより安泰なものへと推移してきたということであるが、日本にとって好ましいものであるかどうか。
ごく安易に結論すると、日本が和平プロセスに加担していかないのは地域的な問題として不自然だし、加担する必要はある。アメリカは今尚非難され続ける米朝枠組み合意の二の舞を踏む可能性もあるので、その点も併せて非難というか圧力を掛けていく方法も必要かもしれない。