それが阿倍野クオリティ

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070808i214.htm
ま、まじっすかと叫びたくなるような記事。
阿倍野は毎日通っているが、あそこに世界一のビルが建つなんて信じられない。
だって、もし建てば通天閣が見下ろせるんですぜ。通天閣側が文句言ってきたりしないものかと恐れる。
それにしても、阿倍野に日本一が建つというのはこの上ない嬉しさと同時に、阿倍野には似合ってないと思うアンビバレンツな思いがある。
他地区のあまりご存じない人のために言っておくと、阿倍野というのは路線の交差する乗換駅で、大阪環状線内では梅田に次ぐ規模の街ではあるけれども、場所は環状線の梅田の反対側にある。駅周辺はビルが集中していていかにもターミナルっぽいにぎわいがあるが、その周囲を囲むのは大阪有数のベタな下町であって、梅田のような都会らしさにはなりきれない、何かの臭さが残るものなのだ。そこに日本一のビルを建てるというのは、何とも不釣り合いではないか。
梅田再開発の折りにそういうものを建てれば良かったのにと思うが、近鉄阿倍野が本拠地なのだし、まぁ仕方ない。それより、近鉄にとって問題なのは、テナントが入るかどうかだろう。ベタな下町である阿倍野で他のフロアがオフィスで埋まるというのは実に考えにくいものだ。あるいは、中之島界隈から企業の移転が相次ぐような目処でもあるのだろうか。まさか。


ともあれ、このビルが完成するのは7年後と、そう遠くない。母は生きてるうちに完成すると聞いて狂喜していた。
景観としてまったく想像できないニュースではあるが、遠くない将来にそれが実現するというのは、私にとって意外に身近なところに現れた未来の先駆けなのかもしれない。