ちなみに

連日の極東ブログでの小沢特集は面白かった。エントリのソースの出元であるニューズウィークのドイツ大連立の話とかも読んでみた。んで、日記の方で薦められていたけど、今月の諸君も読んだ。相変わらず右派論壇の書く文章はアホみたいに煽り文句で飾ってて読みにくいなと思ったが、福田外交と中国との関係について取り扱った記事は嫌みたらしい表現もなくさらっと読むことができた。ほー、なるほどという感じ。
ついでに上杉隆氏の官邸メディア戦略の記事も読んだが、これは面白い。かんべえさんは一時期世耕フォローだったような向きがあるが、不規則発言に上杉氏が時折出てくるようになっているので、現在その辺はどうなのだろうか。上杉氏については気になりながらも、論調がやや厳しい感じであったので敬遠していたが、出ている新書とかを読んでみる価値はあるかもしれない。
が、読む本はいろいろ詰まっておりましてというのが、駄読書家の変わらぬ現状なのであって、finalvent氏がとにかく買えと言っていた諸君も、買って全部目を通す手間を厭って立ち読みで済ませたし、梅田望夫氏(「もちお」が変換されないので毎度ながら打ちにくい)の新刊を読まねばということで、早く自由の身になりたいところである。
最近久しく買っていないが、中央公論を読んだ。目次を見て、最近は特にダメだなぁと思った。論者が定式化してきていて、どうもネタ切れっぽい印象を受ける(ラ○プーチンとか)。今まで中央公論の中国特集は割合的確だったように感じているが、今月は諸君の例の記事には及びもつかない。というか、中央公論の中国特集は紳士的に書きながら徐々に感情シフトしてきている感があって、先行きは暗いと見た。
一つだけ、中西寛先生の時評だけは読ませてもらった。国際会議などを含めてあらゆる国際情勢が激動し始めているときに国内政治で足踏みしているのを批判する、極めてオーソドックスな内容だが、世界の現状を踏まえるに、これほど簡単ではあるが見逃さず常に心に留め置くべき事実はないと感じた。時評とはかくあるべし。